私が所属する組織について、最近考えていることを話します。
現状の方法に対して、文句だけ言って何も行動を起こさない人ってあなたの周りにもいませんか?
踏襲しているやり方について、疑問を持つことは、非常に大切です。
問題は、それに対して文句だけ言う人がかなり多いという事実です。文句はあくまで「文句」であって、改善提案ではありません。その行為に生産性はなく、自己顕示欲を満たすだけのものと言えます。
このように合理的に考えれば、「文句」は無駄な行為な訳ですが、なぜこんなにも文句だけを言う人が世の中に多いのでしょうか?
この現象について、私は心理学における「社会的証明の原理」が大きく関わっているものと推測し、ある仮説をたてました。
社会的証明の原理とは?
その前に社会的証明の原理とは何か、を説明します。社会的証明の原理とは、多数が選択したものを正しいと認識して、同じ選択をしてしまう心理のことを言います。
権威の行為は連鎖する
そして、私のたてた仮説は、私が所属する組織の権威(偉い人)が、そういう行為をしてきた人が多かったのではないか・・・。と言う事です。
なぜならそこには社会的証明の原理が存在しており、文句だけを言って改善案を示さず、行動せず、変化を恐れた権威(偉い人)が多かったためです。
そして、そんな権威の姿を見て、配下の者がその悪い特性を踏襲して、権威(偉い人)に昇進していく・・・。負の連鎖の出来上がりです。
権威(偉い人)が文句しか言わないようなら、その組織において、必然的に弱き者(配下)もその考えに染まってしまうのだと思います。
連鎖は流行にも似ている
ここで考えてほしいのですが、「流行」とは何でしょう。流行とは皆が行っている「行為」であり、世の中の多くの人が持つ「定説(一般論)」です。
皆が行っているから自分も行うといったマジョリティ(多数派)が増えるのです。そういった意味で流行とは、広がった行為が「正しい」や「おしゃれ」と認識した結果と言えます。
周囲の行動に合わせるといった意味では既述の連鎖も流行も本質は同じものと言えます。
子は、親の背中を見て育つ
このように文句だけを言う。という文化も権威の影響を受けたマジョリティ(多数派)が同じ行為を行う事で、それが正しいと認識された結果に起きたものと言えます。
逆に、権威が弱き者にきちんとした行動を示す、という行いが出来れば、それが多数意見として根付くと思います。
長くなりましたが、この主張を簡単に表す言葉がありますので、最後にお伝えします。
それは「子は、親の背中を見て育つ」という言葉です。