日本人の個人保有の資産額をご存知ですか?
約3,000兆円弱だそうです。
このうちの66%が高齢者保有していると考えられています。
つまり、2,000兆円の資産を保有しているのは高齢者なのです。
そんな高齢者たちは、こぞってその資産を使わないように慎重に生活を送っています。
人生100年時代と言われていますし、自分たちが何歳まで生きるかわからないのだからそう考えるのも仕方がないのかもしれません。
しかし、超高齢化社会が待っている日本で誰が消費を担う事になるのでしょうか。
今回は超高齢化社会でもお金が上手く循環する方法の一つである「腐るお金」について解説したいと思います。
「腐るお金」を流通させる
では、超高齢化社会でもお金を上手く循環させるにはどうしたら良いのでしょうか。
私は「腐るお金」を流通させる方法が一番良いのではないかと、考えています。
そもそも、お金ってなに?
そもそもお金とは何なのでしょうか。一見するとただの紙と金属の塊です。
ではどうしてこの紙切れと金属の塊が価値を持つのか、それは皆が価値のあるものと認めているからです。
皆が価値のあるものと信頼して使うことにより、その価値を保っているのです。
「腐るお金」は、使った人が有利になる仕組み
そこで、「腐るお金」、要は価値が低くなっていくお金を流通させることで、価値があるうちに使おうとする人が増えるであろうと考えます。
最初の一年は、本来の 1.5 倍の価値を保っている。次の年は、1 倍の価値、そのまた次の年は 0.7 倍の価値・・・。
早く使えば使うほど、お金を使った人に有利になる仕組みです。
これは有限によってもたらされる希少性の原理を応用したものです。
「腐るお金」の本質
ここで考えてください。それは使い放題、食べ放題というシステムについてです。
これらのシステムは、一定期間であれば、何らかの権限を使えるといったもので、そこには、有限に対する「希少性」が発生している状態です。
その期間内に行えば行う程、人の欲は満たされるため、みんなこぞって使おうとします。これは、「腐るお金」の本質と同じと言えるのではないでしょうか。
「腐るお金」が実現すれば・・・
このように「腐るお金」を流通させれば、世の中に出回るお金を増やすことができると考えます。
これはもちろん机上の空論に過ぎませんが、もし「腐るお金」が実現されれば超高齢化社会でもお金が上手く循環するのではないでしょうか。