【フレームワーク基礎】帰納法と演繹法

帰納法と演繹法とは?

どちらも、複数の事例や事実を組み合わせて結論を導くフレームワークの基礎です。論理的思考(ロジカルシンキング)には不可欠で、コチラの意見に一貫性を持たせ、相手に納得させるためにも有効なアプローチ手段です。

具体例

帰納法

さまざまな事例や経験を具体的に並べて結論を導く方法です。仮説として方向性を考える際などに使用します。

例えば、次の事実がある場合、

「製造部門のA課長は仕事が早い」

「製造部門のB係長は仕事が早い」

「製造部門のC担当は仕事が早い」

「製造部門の新入社員は仕事が早い」

これらの事実から共通する法則として「製造部門に配属されると仕事が早くなる」という仮説を導き出すことが出来ます。

相手が納得できる素材を揃える事が重要です。

ただし、相手がコチラの法則を覆す反対意見を持っていると、途端に成立しなくなるので注意が必要です。

今回の例だと「しかし製造部門のD次長と、E係長は仕事が遅いじゃないか」と指摘されると、今回の仮説は不成立となってしまいます。

演繹法

一定の前提に基づいて結論を導く方法です。すでに明確な情報を統合させて結論を出すため、強力な説得力を持ちます。

例えを見てみましょう。

「体を動かす仕事は体力を使う」

「工場の仕事は体を動かす仕事だ」

「だから工場の仕事は体力を使う」

このように事実と事実を組み合わせて新しい事実(仮説)を作り出すため、強い根拠を持つ事ができるのです。

有効なシーンは?

相手を納得させる論理を展開したい時や、仮説として方向性を考える際に有効です。

関連するフレームワーク

  • PREP法(整備中)

まとめ

  • 事実を組み合わせて結論を導くフレームワーク
  • 論理を展開したい時や、仮説として方向性を考える際に有効である