今回は刻石流水という言葉について、お話しします。
刻石流水とは?
刻石流水とは、「こくせきりゅうすい」と読み、正しくは「懸情流水 受恩刻石(けんじょうりゅうすい、じゅおんこくせき)と言い、ゴーダマ・シッダールダ、つまりブッダが提唱したものと言われています。
その文字の通り「かけた情けは水に流せ、受けた恩は石(心)に刻め」といった意味があります。
相手に向けた負の感情は返ってくる
あなたも一度は経験があると思いますが、後輩や部下に対して
「育ててやったのに、言う事をきかない」とか、
「ご飯を御馳走してやったのに、恩知らずだ」など、
多少なりともそういった感情を抱いた事があると思います。
しかし、こういった言葉や考え方というのは、
「自分も同じように言われているかもしれない」と、自分自身にも向けられ、
結果的に自分の心が辛くなり、ストレスをためてしまうものです。
精神的に成熟するために
人間というのは、人からかけられた恩はすぐに忘れてしまい、自分がかけた情けはいつまでも経っても覚えているものです。
しかし、こういった考えを続け、改心しないまま生きていると、いずれ身を亡ぼす結果となってしまうので、ご注意ください。
刻石流水という言葉を忘れずに、精神的に成熟できるよう努力していきたいものですね。