時代と共に求められることが変わるリーダーシップ。現代のリーダーシップにはメンバーからの「信頼」は必要不可欠です。
そんな信頼を根こそぎ得られるコミュニケーションスキル、それが「承認力」です。
今回はこの「承認力」をテーマにお話ししていきます。
承認とは？
そもそも承認とは何なのでしょうか？
コミュニケーションにおける承認とは「相手を認める」ことです。
相手は承認されたことにより「自分の行動は正しい」「自分には価値がある」と自己肯定感が高くなり、
その結果、モチベーションがUP &維持され、仕事に対する意欲が高まるのです。
人間は誰かに認められた時にモチベーションが高まりやすい生き物なんです。
マズローの欲求5段階説
アメリカの心理学者であるアブラハム・マズロー氏が提唱した「自己実現理論」によると、人間の欲求は5段階に分かれるそうです。
人間は下から順番に欲求を満たしたい生き物とのこと。
一般的には、会社に勤めて家庭を持つという生き方をする人が多いため、「社会的欲求」が満たされている人が多い傾向にあります。そして「社会的欲求」が満たされると人が次に求めるのが「承認の欲求」なのです。
だからほとんどの人が「承認の欲求」を満たしたくてしょうがない状況なのです。
もしあなたがこの欲求を満たしてあげられるとしたらどうでしょうか？
それが可能となればあなたへの「信頼」は爆上がり間違いなしです。
5つの承認力
承認力を鍛えれば、あなたの周りの人を元気にしてあげられます。部下に対して行えば部下のモチベーションは保たれますし、家族に対して行えば家族仲が良くなります。
でもね・・・。
褒めるのって意外と難しいんです。
褒めることを探してもお世辞にも褒めるところが見当たらないという人もいます。
どうすれば良いのでしょうか？
大丈夫です。承認力にも「型」が存在します。
それが「5つの承認力」です。
5つの承認力とはレベル1～5で構成された承認する場面を表しています。
レベル1から順に承認を行うことが出来れば、あなたの承認力はグーンと上がることでしょう。
それでは一つずつ解説していきます。
レベル1 結果承認
結果承認とは、結果として明らかになったものに対して行います。
「営業成績1位なんてすごいじゃないか！さすがだね！」
「この料理の味付け最高だね！ご飯がどんどん進むよ！」
どうですか？コレなら誰でもできるんじゃないですか？
それもそのはず、「結果」として「明確」になっているものなので、承認しやすいんですね。
でも、コレでレベル1ですからね？コレが最も簡単な承認ですからね？
レベル2 プロセス承認
プロセス承認とは、結果ではなく物事の過程に対して行います。
「毎日100件の訪問販売を行うなんて努力家だね！」
「美味しい料理をつくるために毎回料理の本を見ながらつくってすごいね！」
結果ではなく、過程を承認する方法ですね。
ここまではほとんどの人が出来ていると思います。
次からが難しくなっていきますよ。
レベル3 行動承認
行動承認とは、「行動」そのものに対して行います。
「営業で良い成績を残すために勉強していて偉いね！」
「美味しい料理を作ろうと料理の本を見てすごいね！ありがとう」
どうですか！？このレベルを承認できるようになると、あなたの信頼は確実に爆上がりします。
そして次のレベルは達人の領域に入っていきます。
レベル4 意識承認
意識承認とは、その人の「意識」に対して行います。
「営業で良い成績を残そうと思っているね！ありがとう！」
「美味しい料理をつくれるようになりたいんだね！頑張ってね！」
いや、コレ意味わからなくないですか？と思っているあなた・・・
コレが意識承認なんです。
そして次の最終段階は神の領域に入ります。
レベル5 存在承認
存在承認とは、「存在」に対して行います。
「うちの会社に入ってくれてありがとう！本当に感謝している」
「いつも君の笑顔に癒されている！本当にありがとう！」
ここまで来るともはや「神レベル」です。
このレベルを自然と出来る人は、なかなかいないと思います。
逆に言ったらコレが出来たらあなたに対して「信頼」をおかない人はいないということですよ？
まとめ
今回は「承認力」について話をしました。
まとめると以下のようになります。
- 承認とは相手を認めること
- ほとんどの人が「承認の欲求」を満たしたいと感じている
- 承認力はレベル1～5まであり、鍛えられる
承認力を鍛えて周りの人をハッピーにしましょう！
