あなたは、商品が値引きされたいたら、ついついお得だからって購入していませんか?
それはアンカリング効果という、販売側の思惑に乗せられているかもしれませんよ。
今回はそんなアンカリング効果について、お話しします。
アンカリング効果とは?
アンカリング効果とは、最初に与えられた情報(アンカー)に引きずられて、その後の物事を判断してしまう心理作用の事です。
アンカーとは、船についているイカリの事です。そのイカリ(最初の情報)に意識が引きずられて、次に与えられた情報に影響するのです。
例えば、カフェでコーヒーが一杯500円で売られていたとしましょう。
その後に、自販機にある120円の缶コーヒーが見たらどう感じるでしょうか。
特別安いと感じてしまいませんか?
これがアンカリング効果です。
アンカリング効果が使われている様々なシーン
手が出せない高価な商品
3万円の予算でテレビを買おうと店頭に行くと、90万円のテレビが展示されていた。
「こんな高いテレビ誰が買うのだろう・・・」と思いながら奥に進むと、8万円のテレビがあった。
「90万円は無理だけどこれなら買える!」と8万円のテレビを買う決意をした。
このように、庶民が手が出せない高価なものを目立つ位置に展示する事により、本来の予算よりも高いものを買わせようとしてきます。
定価という罠(メーカー希望小売価格)
メーカー希望小売価格とは、メーカー側が「この価格で販売して欲しい」と考える価格です。
この価格は消費者にとって、基準となるため、その心理を逆手にとって、
「メーカー希望小売価格68,000円のところ、50%OFFの34,000円!赤字覚悟です!」
等といったように、お得感を出してくるのです。
本当は34,000円で売る事を想定して作られた商品であるのに、です。
通販サイトではこの効果を悪用して、中国製の粗悪品がすごい高価な値段をつけられて、90%OFFで売られていたりするので気をつけましょう。
見積もりの出精値引き
30万円で売りたい商品がある場合、そのまま30万円で見積もりを提示するのと、35万円から5万円の値引きを記載した見積もりを提示するのではお得感が違います。
同じ価格なのに不思議ですよね。
アンカリング効果の餌食にならないために・・・
最後に、アンカリング効果の餌食にならないために、私たちが気をつけることを教えます。
それは、「そのお金を出してでも自分が欲しいものか?」をよく考える事です。
「お得だから買おう」とか「ここまで値引きしてくれて申し訳ないから買おう」とか、
相手の思う壺なので絶対にやらないでくださいね。
あなたにとって必要のないものならお金を出す価値はありません。