あなたは、普段の生活において、どのように物事を決めていますか?
野菜一つ買うにも、合理的に判断していますか?
それともなんとなく選んでいますか?
「そんなこと考えた事もない!」という方も多いでしょう。
実は、日常の判断において、人はそのほとんどを直感で決めているのです。
今回は、そんな合理的でない意思決定を行う理由を解説していきます。
人は全然合理的ではない
自己の経済利益を極大化させる事を基準として、行動する人を経済人やホモ・エコノミクスと言います。
人が、この「ホモ・エコノミクス」であった場合、普段の買い物一つとってもかなり大変な行為となってしまいます。
何故なら、ニンジンを買うにしても他の店舗よりも安いか、形は良いか、色は良いか、他のニンジンよりも大きいか、他のニンジンよりも新鮮か、など色々と審議しなければならないからです。
(これだけで疲れてしまいそうですよね・・・)
しかし、多くの人はニンジンを買うときにこんな面倒臭い方法は取らずに、「ニンジンを料理で使いたいから買わなくちゃ」などと考えて、多くのニンジンの中から適当に一つを手に取り、買い物かごに入れます。
時間にして、大体5秒くらいでしょうか・・・?
このように人は全然合理的でなく、自らの直感に従って意思決定をしている事が多いです。
この日常的に直感で意思決定をすることを「ヒューリスティック」と言います。
日常のほとんどは、直感で意思決定をしている
先に解説した通り、私たちは、無意識にヒューリスティックを使っています。
そして、ヒューリスティックは直感による意思決定だと解説しましたよね。
では直感の正体は、何でしょうか。
直感とは、自身の経験や先入観により複雑に考えなければならない思考を単純に置き換えるものです。
つまり、何も考えずに生まれるものではなく、何かしらの経験によって直感は形成されると言っても良いでしょう。
逆にこのヒューリスティックが上手く働かないと、私たちは常に考えることによって、脳は疲弊してしまい、本当に考える必要がある出来事に遭遇した時に、それが出来なくなってしまいます。
つまり「死」につながる可能性が高くなってしまいます。
なので、ヒューリスティックを無意識に使っているということは生きる上で正常だと言えます。
このように、私たちは日常のほとんどを直感によって意思決定をしているのです。
まとめ
- 人は全然合理的ではない
- 日常的に直感で意思決定することをヒューリスティックという
- ヒューリスティックが働かないと、脳は疲弊してしまう
- 私たちは日常のほとんどを直感によって意思決定している