価値観はどうやってつくられる?違う価値観を持つ人への対処法も解説!

会社の上司や部下との「価値観」の違いに悩まされていませんか?

私も世代によって違う価値観に長年悩まされて来た一人です。上司である50代~60代の価値観を尊重しながら、部下である20代~30代の意見も取り入れた業務改善を図らねばならない。(たいがいは若い子の意見の方が時代にマッチしているんですが、上司の意見を無視するわけにもいかず・・・笑)

そんな価値観に対して、私の体験談も交えながら解説していきます。

価値観とは

そもそも価値観とは何なのか。

価値観とは、物事に対して「何に価値があると認めるか」に関連する考え方を指します。簡単にいうと物事への考え方や捉え方のことを言います。

価値観は環境からつくられる

さて、そんな価値観ですがどうやってつくられているのでしょうか?

私が思うに価値観がつくられる要素は「環境」が深く関係しています。その環境からの視点を「国民性」「世代別」「家庭」の三つに分けて見てみましょう。

国民性

まずは国民性です。分かりやすい例を挙げると、「日本人」と「アメリカ人」って全然違いますよね?

  • 日本人・・・皆と同じ行動をとりたがり、周囲に合わせ目立つことを嫌う(人が多い)
  • アメリカ人・・・自己主張が強くはっきりしており、フレンドリー(な人が多い)

このような傾向となってしまうのは、子供の頃からの教育が影響しているからだと考えられます。

一つ例を挙げると小学生の場合、日本では給食制度がありみんな同じ時間に同じゴハンを食べることを強要されています。そのため協調性という部分が磨かれる一方、個性が育ちにくい環境となっています。そんな環境で育つ価値観は、「周囲と同じことをやることが正しい」「今までと同じやり方をしていれば間違いない」という考えです。

一方、アメリカでは給食制度がなく、みんな違う時間に違うものを食べます。つまり個性が育ちやすい環境といえます。

世代別

価値観は思春期の環境によって、大きく左右されると言われています。では、世代によって価値にどんな偏りがあるのか、私は次のように考えています。

  • 80歳~・・・食べ物に対して価値を見出しやすい
  • 50歳後半~・・・お金やモノに対して価値を見出しやすい
  • 30歳中盤~・・・安定した生活に価値を見出しやすい
  • 20歳~・・・プライベートや自分の時間に対して価値を見出しやすい

背景としては、「80歳~」でいえば、思春期の時に戦後食糧難を経験しており、何よりも食べている時が幸せだと考える人が多いです。この世代の人と仲良くなりたければ食事を一緒にとることが有効だと考えられます。

「50歳後半~」では高度経済成長を思春期の時に経験している人が多く、「給料あげてくれるなら休みなんていらねぇ!」といった人が多いです。そんな人たちは昔は「企業戦士」と呼ばれていました。ちなみに「企業戦士」という言葉は公務員の間でも使われていたそうですよ。

また、「30歳中盤~」で言えば就職氷河期が関係していますし、「20歳~」でいうと日本にとっての課題が少ない世代であることが関係しています。このような環境がそれぞれの世代での価値観を形成しているのです。私は「20歳~」に該当しますが、やはり周囲に「自分探し」をしている人は多いように感じます。

育った家庭

では次に育った家庭の視点から解説します。

すごく貧乏な家庭で育った人と、すごく裕福な家庭で育った人では、価値観って全然違いますよね?

貧乏な家庭の人は、「量」や「お金」そのものに価値を見出して、1円でも安いものを買うために隣町まで行くでしょうし、裕福な家庭の人は、「質」や「時間」に対して価値を見出しているため、お金を多く払ってでも「質」や「時間」を買いたいと思うでしょう。

はたまた、勉強ばかりしてきた子供は勉強に対しての苦手意識が薄く、学ぶことに価値を見出しやすいでしょうし、勉強を全くせずに遊んでばかりきた子供は自由な時間に価値を見出しやすいです。

このように育った家庭環境も大きく関わってくるのです。

価値観が違う人への対処法

価値観が合う人となら一緒に居て楽しいでしょうが、価値観が違う人と一緒にいるのは苦痛ですよね。次はそんな価値観が違う人への対処法を「仕事編」「友人編」「恋愛編」の三つに分けて解説してきます。

仕事編

日本でもダイバーシティが進んで、多様な働きかた・考え方が受け入れられるようになってきました。でも仕事が終わっていないのに定時で帰ってしまったり、新しいことに挑戦せずに受け身気味に仕事をしたりする人、ひどいと自分の価値観を押し付けすぎてハラスメントにまで発展してしまう困っ人がいるのも事実です。

では、そんな人たち(自分と価値観が合わない人たち)とどう向き合っていったら良いのでしょうか。

そんな時は、相手の価値観を認めた上でお互いの利害が一致する部分を見つけて、とことん利用すれば良いのです。人間は利害関係が一致すると協力的になり、高い成果を出せることがわかっています。

例えば共通の敵(目的)を作ることです。その敵を倒すため、または目的を達成するためなら皆が協力してくれるので、その過程で自分の目的を達成させてしまうのです。

友人編

価値観の違う友人に対してですが、無理して付き合う必要はないと思います。何らかの利点があってどうしても付き合いたい場合は、一度距離を置いて本当に自分にとって必要な友人かを冷静になって考えてみてください。

恋愛編

恋愛についてはお互いの意見や考え方を尊重するようにしましょう。価値観が違うからこそ自身が成長できる部分もありますし、自分にないところを補ってもくれます。

まとめ

今回のまとめは以下のようになります。

  • 価値観は環境によってつくられる
  • 価値観が違う人へは利害関係の一致を利用する

できることならお互いの価値観を尊重しながら、お互いを高められる関係になれると良いですよね。この記事を書きながら、私も周囲の人をもっと観察してみようと思いました。