


(この人(ネコ)に一生ついていこう!)
こういった現象を「返報性の原理」と言います。あなたも一度は経験あるんじゃないでしょうか?
今回はこの「返報性の原理」をテーマにお話しします。
返報性の原理とは?
返報性の原理とは、相手に施しをした時に相手が「何か恩返しをしなければならない」という感情を抱くことを言います。
返報性の原理の種類
一概に「返報性の原理」と言っても様々な種類があります。
ではどんなものがあるのか見ていきましょう。
好意の返報性
好意の返報性とは、相手から好意を向けられるとこちらも好意を返したくなる心理です。
これは恋愛などの単純な好意にも当てはまるし、親切心からの行動にも当てはまります。
あなたも想い人に好意を寄せているうちに両想いになれた、という経験はありませんか?
それはまさに「好意の返報性」の心理が働いた証拠です。
敵意の返報性
敵意の返報性とは、相手から敵意を向けられるとこちらも敵意を返したくなる心理です。
あなたに対して冷たくしたり、怒鳴ってくる相手をあなたは好きになれますか?
難しくないですか?
大好きになれるという「Mの方」以外は、敵意を向けてくる相手には敵意で返したくなるものです。
譲歩の返報性
譲歩の返報性とは、相手が譲ってくれるとこちらも譲ってあげたくなる心理です。
これは例えですが・・・
あなたはパソコンが欲しいとします。
でもそのパソコンはとても高価で手が出せません。
それを見かねた店員があなたが手を出せる価格まで値引きをしてくれました。
ここまでされたらその店員から買ってしまいませんか?
例えその後にちょっとした傷があったとしてもクレームは入れませんよね。
これが譲歩の返報性です。
自己開示の返報性
自己開示の返報性とは、自分が心を開くと相手も心を開きやすくなる心理です。
社交的な人の周りには人が集まりますよね。
こういった現象が自己開示の返報性です。
返報性の原理のテクニック
ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック
断られる可能性が高い大きな要求を行い、相手に断らさせることにより、小さな要求を受け入れやすくしてもらう心理テクニックです。
例えば、1万円で売りたい商品があったとします。
「この商品を10万円で買ってください」と顧客に言っても当然買ってもらえません。
でも「それでは、通常価格は10万円ですが、今決めてくれるなら1万5千円までお値引きします」と言われたらどうでしょう。
買いたくなりませんか?
これは
「値引き」という名の譲歩をしたことにより、相手も最終的には「購入する」という譲歩をしなければならない、という心理に陥っているためです。
バリバリ「譲歩の返報性」が効いていますね。
ザッツ・ノット・オール・テクニック
ザッツ・ノット・オール・テクニックは、「オマケ商法」のことです。
オマケをどんどんつけることにより相手に買ってもらいやすくしてもらうテクニックです。
「あなたには好感が持てるので○○もつけます!」
「さらに○○も無料にします!」
「さらにさらにグレードを一つアップします!」
これは、「好意」と「譲歩」を与えている状態であり、相手もその気持ちに応えたいという心理が働きます。
まとめ
- 返報性の原理とは、自分が与えた物を相手も返したくなる心理である
- 返報性の原理には様々な種類がある
- 返報性の原理を使ったテクニックもある