子供の頃から、みんなで同じ教育を受けて、同じ事価値観を持つ大人へ成長していく。
「みんなと違う」だと奇異の目で見られ・・・
「みんなと同じ」になる事が「普通」であり「正常」なのだと教られる。
だからみんなと同じように、将来なりたいものを一つに絞って極める事が大切なんです。
以前は私もそう思っていました・・・。
しかし、違いました。
多様性が拡大し続ける現代において、みんなと同じように「一つに絞る」なんて事はしなくて良いのです。
この記事を見ているあなたは「好奇心旺盛」で、常に新しい事を学ぶのが大好きな人ではないでしょうか?
私もそんな一人です。
そして、そんなあなたのために今回「マルチ・ポテンシャライト」を紹介しようと思います。
もう、我慢しなくて良いのです。
なりたいもの全てのものになりましょう!
マルチ・ポテンシャライトを知ろう
マルチ・ポテンシャライトとは?
マルチ・ポテンシャライトとは一体何なのか・・・。
簡単に説明すると「多くの潜在能力を持っており、世間に縛られず、複数の天職を追求する人たち」です。
「マルチ・ポテンシャライト」と言う呼称は、講演家でもあるエミリー・ワプテックが付けたものです。
ちなみにエミリー・ワプテック自身もマルチ・ポテンシャライトであり、以下の肩書きを持っています。
- 講演家
- キャリア・コーチ
- ブロガー
- コミュニティ・リーダー
- クリエイティブ・ディレクター
まさに、マルチ・ポテンシャライトですね。
ちなみにゼネラリストと言う名称がありますが、同じ意味と捉えて(略
マルチ・ポテンシャライトのタイプ
マルチ・ポテンシャライトにもタイプがあります。
極端ですが、
- 多くの仕事を同時進行するのが好きなタイプ(マルチタスクが好きな人)
- 順次仕事を変えるのが好きなタイプ(転職を繰り返す人)
以上の二つに分けることができます。
もちろん、中間タイプもいれば、どちらか寄りのタイプもいます。
私は、マルチタスク大好きタイプです。
同時に3つ以上、案件を処理していないとモチベーションが下がり、効率が低下します。ちなみに興味のない仕事を行なっているときも効率は著しく低下します。
あなたはどのタイプですか?
マルチ・ポテンシャライトの能力
さて、ここからはマルチ・ポテンシャライトが持つ能力を紹介します。
順に見ていきましょう!
アイディア統合
マルチ・ポテンシャライトは、アイディアを統合することに長けています。
何故なら、様々なことに興味を持ち、様々な分野のスキルを習得しているためです。習得したスキルが多いという事は、多角的なアイディアを生みやすいという事です。
そしてそのアイディアを統合して全く新しい「何か」を作り出す事ができるのです。
これが出来るのは、視野の広いマルチ・ポテンシャライトしかいないと思います。
早い学習速度
マルチ・ポテンシャライトは、学習速度がめちゃくちゃ早いです。
何故なら、何度も初心者を経験して、1から始める際の要領がわかっているからです。そして、自分が興味のある事なので、熱心に取り組むことができ、常人離れした学習速度が出るのです。
また、マルチ・ポテンシャライトはその特性から、様々な分野のスキルを習得しています。そのため、興味のある新しい「何か」を始める時に、他の分野のスキルから知識を持ってくる事ができ、新規スキル習得のショートカットが可能となります。
高い適応能力
様々なスキルを獲得しているマルチ・ポテンシャライトは、その応用性からどんなニーズにも合わせる事ができます。この能力は、変化の早い現代とすごく相性が良いです。
大局的な視点
マルチ・ポテンシャライトは、多くの事を経験していることから、視野が一般的な人より広い傾向にあります。そのため、問題を総合的に考える事ができ、偏った思考ではなく、冷静な判断を行う事ができます。
異なる分野の「通訳」になる
マルチ・ポテンシャライトは、まったく異なるタイプの人同士を繋ぐパイプ役になれます。
好奇心が旺盛なので人の話をよく聞くし、その多様な知識から専門的な用語を一般人にもわかる言葉に直し伝える事が出来ます。ボギャブラリーが豊富とも言えます。
マルチ・ポテンシャライトの働き方
次にマルチ・ポテンシャライトの4つの働き方を紹介します。
グループハグ・アプローチ
「グループハグ・アプローチ」とは「巨大な円陣を組んで皆でハグし合うように」が由来となっているアプローチです。
一つの仕事に対し、複数の分野を行き来するような働き方が好きな人にピッタリです。
例えば、生産管理という職種もグループハグ・アプローチな働き方と言えます。
業界によっても違うでしょうが、基本的には次のような事を行なっている職種なのではないでしょうか。
「顧客への交渉」「協力会社への折衝」「現場への指示」「生産計画立案」「生産現場のDX推進」「現場の生産調整」
これらを同時にこなすのは、かなり大変です。楽しみながら行えている人は、グループハグ・アプローチが合っているマルチ・ポテンシャライトであると言えます。
スラッシュ・アプローチ
「スラッシュ・アプローチ」とは、異なる仕事を掛け持ちして働くアプローチであり、/(スラッシュ)で区切ることが、その由来となっています。
例えば、「会社員/せどらー/絵本作家」など、それぞれが独立した職種であり、興味のある仕事が複数あり、一つの仕事で補えない時に有効です。
アインシュタイン・アプローチ
「アインシュタイン・アプローチ」とは、安定した程よい仕事を行いながら「情熱を注げる取り組みを他に持つ」働き方です。
アルベルト・アインシュタインがスイス特許庁の職員として働きながら、相対性理論の提唱などを行なっていた事が由来となっています。
最も安全な働き方であり、本業での安定した収入を得られているという「心理的安全性(失敗しても問題ない状態)」を確保した状態です。
多くのマルチ・ポテンシャライトがこの働き方を採用しており、「複業」という形で実現しています。
フェニックス・アプローチ
最後に紹介するのが「フェニックス・アプローチ」です。その名の通り、不死鳥(フェニックス)のごとく、一つの仕事を数ヶ月~数年行った後に、全く違う業界で新たなキャリアをスタートさせる働き方です。
転職を繰り返す人が、このアプローチが合っているタイプです。
まとめ
- マルチ・ポテンシャライトとは、「多くの潜在能力を持っており、世間に縛られず、複数の天職を追求する人たち」のこと。
- マルチ・ポテンシャライトは、講演家でもあるエミリー・ワプテックが提唱した。
- 仕事を同時進行するのが好きなタイプと順次仕事を変えるのが好きなタイプがいる。
- マルチ・ポテンシャライトの働き方は4つのスタイルに分けられる。