
コミュニケーション力をアップさせる考え方の基本、それが「ロジカルシンキング」です。今回は、そんな「ロジカルシンキング」をテーマにお話しします。
ロジカルシンキングとは?
ロジカルシンキングの意味
ロジカルは「論理的な」という意味があり、シンキングは「考え方」という意味があります。
つまりロジカルシンキングは「論理的思考」と訳すことができます。
ロジカルであるとはどういうことか
では、「ロジカルである」とはどういうことでしょうか?
「ロジカルである」とは、複雑で理解が難しいことを、誰もがわかりやすいように体系的に説明することができるスキルです。
ロジカルシンキングのメリット
ロジカルシンキングの最大のメリット、それは強力な伝達力でしょう。コミュニケーションにおいて人に何かを伝えるとき、論理立てた説明ができれば説得性が増して相手に納得してもらいやすくなります。
ロジカルであるために心がけること
「ロジカルである」ためには、次のことを心がけることが必要です。
- バイアスに囚われない冷静な判断
- 数字やグラフを適切に捉えることができる
- ムダのない合理的な考え
- 型(フレームワーク)を使った分析
ロジカルシンキングの基本
では、ロジカルシンキングの基本を学んでみましょう。
MECE
MECE(ミーシー)とは、「モレなく、ダブリなく」という意味です。下図を見てもらうと分かり易かと思います。
これが「モレなく、ダブリなく」です!
ロジックツリー
問題をツリー状に分解して原因、及び解決策をロジカルに探す問題解決のためのフレームワークがロジックツリーです。
下図のように、左に行くほどMECEとなっており、右に行くほど具体的な項目になっている状態が理想です。

だから?どうして?
ロジカルシンキングをするにあたり、問題に対して「だから?」「どうして?」を問うことでより論理的に物事を整理することがきます。
演繹法
演繹法は、複数の事実を足して結論を導き出す考え方です。
(例)
「果物は甘い」「りんごは果物である」→「りんごは果物なので甘い」
帰納法
帰納法は、複数の物事・事例から共通する情報を抽出して結論を導き出す考え方です。
(例)
- テレビで緑茶が体に良いと報道していた
- ネットで体に良い飲み物として緑茶が紹介されていた
- 上司が毎日緑茶を飲み始めてから体の調子が良くなったらしい
以上から共通しているのは「緑茶は体に良い」ということです。
ロジカルシンキングの応用
次にロジカルシンキングの応用になります。
仮説思考
仮説思考とは、限られた情報の中からひたすら仮説を立てて検証を繰り返す問題解決の思考法です。
本来であれば、判断可能なほどの情報が集まってから問題解決にあたれば間違い無いのですが、それだと時間がかかりすぎてしまいます。
ですが、仮説思考を使えばスピーディに物事を捉え問題解決にあたることができます。
この考え方はoodaループと同じですね。
気になる方は↓こちらの記事を見てください。
フレームワーク
フレームワークとは正に「思考の型」のことであり、問題解決・意思決定・分析などにおいて、誰でも簡単に再現性のある思考法です。
フレームワークには色々な種類があり、それぞれ役割が違います。
フレームワークの一例として「KPT法」が挙げられます。気になる方は↓の記事を確認してください!
まとめ

- ロジカルシンキングは論理的思考
- メリットは、強力な伝達力
- 仮説思考とフレームワークが鍵
↓ロジカルシンキングをもっと学びたい方は、こちらの本がおすすめです!