
どうしたら部長の言っている事を理解できるんだろう・・・


その洞察力ってなんですか?
教えてください!

洞察力とは何か
洞察力とは「本質を見抜く力」のことです。
本質とは目に見えない「真実」であり、隠れた法則でもあります。
つまり、「洞察力」とは「真実を見抜く力」と置き換える事ができます。
洞察力が高いことのメリット

組織内での立場が有利になる
洞察力が高いと、他人の本当の気持ちを汲み取れます。
つまりそれは、他人が「言いにくい」ことや「こうして欲しい」ことを瞬時に理解して、先回りして行動を起こすことができるということ。
それは「良き理解者」として他人の目に映り、「良き理解者」でいる以上は組織内での人間関係を良好に保つ事ができます。
先見の明が身につく
「先見の明」とは、「事が起こる前にそれを見抜く力」のことです。
洞察力が高いということは、現状を理解してそこに隠れる本質を見抜く力が高いということです。つまりそれは予想する能力に長けているということになります。
カリスマ性が磨かれる
「カリスマ性」とは「人を魅了する力」です。
洞察力が高いと他人が考えていることを瞬時に理解することができ、他人を魅了しやすくなります。人は理解者に対して惹かれてしまう傾向があります。
洞察力を鍛える方法
そんな洞察力ですが、鍛える事ができます。
考察
自分を客観視する
自分を客観視することで感情に流されず、現在「自分」という人間が置かれている状況を把握しやすくなります。
それにより「自分」という人間が表面的に発している「言葉」や「表情」と現在考えている事柄のギャップを比べる事ができます。
これを常に行うことで相手の「言葉」や「表情」から「本質」を感じ取る事が出来るようになるのです。
行動の根拠を考える
相手の何気ない行動でも常に「なぜその行動をしたのか?」を考えるようにしましょう。
例えば、同僚が日頃お世話になっているお礼にコーヒーを奢ってくれて、今日の仕事の話について聞いてもいないのに話し出した、とします。
この行動をそのまま捉えると「感謝の気持ちからコーヒーを奢ってくれた」となりますが、以下のように「なぜ?」を繰り返していくと思わぬ本音に出くわします。
①同僚が日頃お世話になっているお礼にコーヒーを奢ってくれた
→なぜ今なのか?他にも奢るチャンスはたくさんあった
②実は同僚は今日、仕事で成功して機嫌が良かった
→では同僚がその行動に出た本当の理由は何なのか
③仕事の成功体験を誰かと共有したかった
つまり同僚は、話を聞いて欲しいという欲求を満たすためにコーヒーを奢ってくれたという「本質」が見えてきます。

情報収集
相手を理解する
相手が置かれている環境、相手の能力、相手の思考、これらを理解しようと分析することで「本質」を見抜く力が養われます。
木と森、両方を見る
「木を見て森を見ず」という、ことわざを聞いた事があると思います。
これは細部(木)にとらわれると全体(森)である「本質」を見る事ができないですよって意味です。
洞察は、細部も全体も両方を見る力が必要です。
木と森、両方を見るよう心がけましょう。
常にアンテナを張る
情報や疑問に敏感になるため、常にアンテナを張るようにしましょう。
周囲の人間が置かれている状況という「情報」や、ボールペンがこんな形をしている理由は何か等の日頃の当たり前に対する「疑問」が生まれます。
こういった思考が洞察力を鍛えるのです。
観察力との違い
先述の通り、洞察力は「本質(真実)を見抜く力」のことであり、それに対して観察力は「現象(事実)を捉える力」となっています。
双方とも大事な力であり、優秀なビジネスパーソンを目指すうえでは欠かせないモノとなっています。
まとめ
- 洞察力は本質を見抜く力である
- ビジネスには欠かせない力である
- 鍛えるには考察と情報収集が大事である


今回、話したことを継続する事が大事だよ!